はじめに
「三付け」(みつけ)こと、居合道において3つの大事な〇〇付け、「着付け、目付け、抜き付け」(+「落ち着け」が入ることもある?)のうち、「着付け」を改善したいと思います。
超絶ニッチな悩みですが、、、
袴がだんだん下がってきて、帯が丸出しになってしまって困っている方へ。
以下、参考になるものがあれば幸いです。
ちなみに私は、案1+案5を採り、一応解決済みです。
- はじめに
- 案1 :前紐の内側にヘラをつける
- 案2 :膝サポーターを使わない
- 案3 :太る
- 案4 :道着の色と帯の色とを統一する
- 案5:角帯から居合道帯に変える
- 案6:角帯の裏を表にする
- 前紐にヘラを付けて、黒い居合道帯に変えた結果(案1+案5)
- 失敗談 1
- 失敗談 2
- 所感
案1 :前紐の内側にヘラをつける
袴には、背板の内側の部分にヘラがついています。帯に差し込む用です。
このヘラを、前紐の内側にもつけます。(着た時に)自分の少し右手側になるようにつけます。(中央には刀を差すので)
前紐の内側につけたヘラを、帯に差し込めば、袴がずり落ちるのをヘラが抑制してくれます。
調べてみたら、前紐にもヘラを付けて仕立ててくれるお店もあるようです。(割と王道な方法っぽい。)
|
ただ、右半身はずり落ちなくなったのですが、どうしても左半身はずり落ちてきて、左半身の帯は(丸出しではないけど)チラ見せ状態って感じでした。
(なので私は、案5と合わせて対策しました。)
案2 :膝サポーターを使わない
袴がずり落ちる原因ですが、鞘を動かしているうちに自然に落ちてくるのもあると思いますが、私の場合、主に座り技で、膝サポーターに袴がひっかかる感じでずり落ちています。(剣道連盟居合の場合)特に4本目で、一気にずり落ちます。(前に出過ぎっていう未熟さもあると思いますが。。)古流の立膝の部なんかやると、秒で丸出しです。
道場の方の中に、膝サポーターを使っていない方がいて、「膝サポーターを使わなくなったら、4本目で一気にずり落ちることがなくなった」と言っていました。
確かに、膝サポーターと袴との摩擦がなくなれば、座り技でずり落ちるのは解消できそうです。
ただ、私は膝サポーターを使わないと膝が痛いので、この案はお蔵入りです。。
案3 :太る
君もそのうち太ってくるから、腹肉で袴が止まるようになるよ!
たぶんこれ、ホントです。
太って、お腹周りに肉がつくと、前紐が肉に食い込んでいい感じにストッパーになってくれそうです。
言われてみれば、恰幅のいい方は、帯が丸見えになっていないような気がします。
たぶん私も加齢により、そのうちお腹周りに肉がついてくると思うので、帯が丸見え問題は時が解決してくれるのかもしれません。。いや、でも、できれば太りたくないよ。
案4 :道着の色と帯の色とを統一する
そう、保護色を利用するのです。袴は、ずり落ちるものなのです。
私は、黒い道着に、黒地に白い刺繍が入った角帯を使っています。角帯かっこいいじゃんね!でも、少しでも袴が下がってきたら刺繍が目立つんですよね。だから、着崩れたらすぐにバレます。
要はバレなきゃいいのよ!ってことで、黒い道着なら黒い角帯、白い道着なら白い角帯を使ってみてはいかがでしょうか。
でも、武道具屋さんで、無地の角帯ってあんまり見ない気がします。
|
案5:角帯から居合道帯に変える
居合道帯に変えると、自動的に保護色になるようです。(居合道帯は、白か黒かの2種類しか見たことないです。)
というか、最初から、「道着、袴、居合道帯」の3点セットで買えばよかった説。
今回、居合道帯を買うついでに(?)、↓の3点セットを買っちゃいました!こんな便利な3点セットがあったなんて!(そのうちレビュー記事を書くかも、書かないかも。)
|
私も実際に使ってみるまで知らなかったのですが、居合道帯って角帯よりも幅が狭いんですね。 角帯が幅9.5cm、居合道帯が幅6cmでした。
※幅が細めの帯は、刀が安定しないから嫌だっていう人もいるようです。(私は問題なかったです。)
案6:角帯の裏を表にする
角帯の表側は、きらびやかな模様が描かれていますが、
裏側は中央に横線が一本だけです。
つまり、裏側が表になるように着付けると、上半分までは見えても、保護色でごまかせる(可能性が高い)のです。
前紐にヘラを付けて、黒い居合道帯に変えた結果(案1+案5)
やっぱり、どうしても左半身はずり落ちてきて、帯が若干チラ見せ状態って感じです。でも、保護色のおかげで全然バレません。帯の幅も細いので、見える幅が角帯よりも少なめです。
副次的効果がありました。角帯よりも幅が狭い居合道帯の方が、私の体格に合っていたみたいで、鞘引きがしやすくなりました。
たぶん、私くらいの身長(155cm)だと、胴の高さに比して、角帯は幅が広すぎたんだと思います。 確かに、腹巻状態になっていて、もたつく感じがありました。
失敗談 1
前紐に手縫いでヘラをつけた場合、強度に問題ありました。
4本目で右足を踏み込んだ時に、ブチっと千切れました。
ミシンで縫うことをおすすめします。
失敗談 2
ヘラに通した紐を縫い付けた位置からヘラまでの長さが長すぎ、あまりヘラの役割を果たしませんでした。。。縫い付ける位置は、背板のヘラの紐の長さを参考にするといいはずです。
所感
着付けを改善しようと思って試したことが、鞘引きの改善につながるとか、自分が狙った以上の効果が生じてラッキーでした。
角帯の方がかっこいいイメージがあって使用していましたが、体格にあったものを使用するのがよい、と今更ながら気づきました。
最初に買ったものをずっと大切に使い続けるのもイイコトだけど、たまには浮気して、いろいろ試してみるのもアリですね!