回顧録です。先生に教わった、実生活にも役立つ心構えを紹介します。
直心是道場(じきしん これ どうじょう)
「直心」とは、
まっすぐな心、素直な心、という意味です。
「道場」とは、
修行する場所、教わる場所、という意味です。
「直心是道場」とは、
素直な心でいれば、
いつでも、どこでも、その場所が「道場」になるんだよ、という意味です。
(参考:禅語「直っすぐな心でいること」: 臨済・黄檗 禅の公式サイト)
私が素直な心で相手の話を聞けば、
相手も、「もっと教えてあげよう!」って思ってくれて、たくさん教えてくれるようになります。
一方、私が斜に構えて、否定的に相手の話を聞けば、
相手は、「なんだこいつ、可愛くないなぁ。」とイラっとし、もう何も教えてくれないことでしょう。
つまり、その場が「道場」(教わる場所)になるか否かは、自分が素直な心を保つか否か次第、ということです。
この言葉は、私が居合道を始めたばかりのころに、先生に教わりました。今でも座右の銘として心に刻んでいます。
でも、この話、続きがあるんです。
私たちは俗世を生きているので、そんな理想通りにはならないんですよ。
全部が全部、人の言うことを鵜呑みになんかできないし、
この人のこと嫌いだなとか、この人の話は中身がないなとか、思うこともありますよね。
そんなときどうするか。
人の話を聞かないのはもったいないよね!
でも、10聞いて、1でも得るものがあればラッキーくらいでいいんじゃない?
だから、素直に聞いているフリをして、
顔では笑って、心の中では、あっかんべ~をしとけばいいんだよ!
先生が言っちゃっていいんですか!?
でも、先生のそういう緩急強弱をつけた教えが、私は好きです。